【日経QUICKニュース(NQN)】11月21日の東京株式市場で、大企業向けにシステムの開発や運用保守を請け負うT&Sグループ(ティアンドエスグループ、4055)が急伸している。午後に上げ幅を拡大し、一時、前日比233円(13.23%)高の1993円を付けた。日本経済新聞電子版は21日、「半導体メモリー大手、キオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)が12月中旬に上場することが21日分かった」と報じた。キオクシアの半導体工場向けのシステム開発や運用保守を担うT&S・Gに思惑的な買いが入っている。
キオクシアは22日に東京証券取引所から上場承認を得る見通しで、想定の時価総額は7500億円規模と伝えられている。同社は20年に東証から上場を承認されたが、米中対立の激化を受けて延期した。20年の公募・売り出し価格の仮条件から算出した時価総額は1兆5000億円超で、今回の時価総額の規模はこれを大幅に下回る。キオクシアHD株を3%保有するHOYA(プライム、7741)は軟調だ。