楽天投信投資顧問が運用する「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(通称:楽天SCHD)の純資産総額(残高)が、初めて1000億円を突破した。2024年12月30日時点の残高は1004億円。同9月18日に当初は自己設定で運用を始め、3カ月あまりで残高を積み増した。販売会社は楽天証券のみ。
同ファンドの投資対象は、米ネット証券大手チャールズ・シュワブ傘下の資産運用会社が運用する「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」。投資対象の米国ETFは、米国の配当利回りの高い100銘柄で構成される「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」と連動した運用成果を目指す。
新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠対象ファンドで、配当と値上がり益の両方を狙う個人投資家から人気を集めている。設定日から24年12月30日時点までの資金流入額は推計で987億円、設定来リターンは9.4%だった。
SBIアセットマネジメントが24年12月20日に新規設定した「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)<愛称:S・米国高配当株式100>」(通称:SBI・SCHD)も、同じETFを投資対象とする。SBI証券が販売する同ファンドは当初設定額で596億円を集め、24年12月30日時点の残高は736億円まで増えた。