【日経QUICKニュース(NQN)】2月19日の東京株式市場で、王子HD(3861、プライム)が続伸した。午前に前日比24円20銭(3.96%)高の634円まで上昇し、午後も高かった。野村証券が18日、投資判断を3段階で真ん中の「ニュートラル(中立)」から最上位の「バイ(買い)」に引き上げ、材料視した買いが入っているようだ。
担当アナリストの河野孝臣氏は同日付リポートで、広葉樹パルプ市況は低調だが、ブラジル大手の減産などにより需給環境が改善しているほか、最大市場の中国では2025年明けから市況が好転していると指摘。パルプ市況が底入れし、回復局面に入ったとの見方から、王子HDの26年3月期以降の営業利益予想を上方修正した。目標株価は従来の610円から770円に見直した。