(運営委員長を務めたエグの田口利奈氏)
【QUICK Money World】民間団体「ESG WOMEN’s AWARD」委員会は2月28日、女性投資家が選んだESG(環境・社会・企業統治)・女性活躍推進企業を発表した。金賞には、味の素(2802)とメルカリ(4385)、群馬銀行(8334)、ギフティ(4449)の4社が選ばれた。
■ESG+女性活躍推進の観点から取り組みを評価
同アワードはESGの要素である環境・社会・企業統治の3つと、女性の活躍推進をあわせた4つの観点から取り組みを評価した。開催は今回が初めて。有価証券報告書やIR(投資家向け広報)情報などに加え、金融や投資を学び責任ある投資家でありたいと考える女性投資家30人の声を反映して選出した。
運営はコンサルティング会社のAigue(エグ、東京・渋谷)と、金融を学ぶ女性のコミュニティーを運営するきんゆう女子(東京・中央)、女性起業家の支援などを手がけるREADY NOW(東京・千代田)の3社。ESGに関する非財務情報データベースを運営するサステナブル・ラボ(東京・千代田)などが後援した。
開催の背景について、運営委員長を務めたエグの田口利奈代表は「日本社会や経済のロールモデルになるような会社を広く世間に知ってもらいたい」と説明。投資家に向けてはESG投資のさらなる浸透、企業には女性が活躍できる体制の構築を促す狙いがあるという。
(環境賞を受賞した味の素の栢原紫野執行役と田口氏)
■味の素「環境賞」、メルカリ「社会的活動賞」、群馬銀・ギフティ「女性活躍推進」
味の素は食品メーカーとしてフードロスへの積極的な活動と女性の育成施策を背景に、環境への配慮を最も評価する「環境賞」に選ばれた。ダイバーシティ・人財担当の栢原紫野執行役は「エントリーをせずに選ばれたことが何よりうれしい」と話し、ダイバーシティの浸透にはトップダウンで号令をかけて、マイノリティー(少数派)のつらさにマジョリティー(多数派)が気づいて行動し続けていくことが必要との認識を示した。
フリマアプリのメルカリは、事業自体が「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献しているとして「社会的活動賞」を受賞した。女性が働きやすい環境が整っているうえ、その制度をメディアを通じて積極的に発信している点も投資家の支持を集めた。
女性活躍の取り組みを最も評価する「女性活躍推進賞」には、群馬銀行とギフティが選ばれた。群馬銀は10年近く前に一般職を廃止。育休からの復職を支援する推進チームの立ち上げや男性の育休取得促進など、投資家からは「様々な取り組みが日々アップデートされていて本気の姿勢を感じる」との声があった。電子ギフトを手がけるギフティは環境に配慮した事業内容や女性管理職比率の高さが評価された。