QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2025/03/04)
・サマリー
企業価値研究所は同社の25/3期連結純利益を1兆2500億円と予想。初の1兆円台を見込んだ前回予想の1兆1900億円から引き上げる。4Qは不採算アセットの売却損や予防的引当の計上等が見込まれるが、3Qまでの利益の強さや、金利上昇効果を背景に堅調な本業収益等を勘案した。会社純利益目標1兆1600億円は超過達成を見込む。当研究所の26/3期、27/3期の利益予想も増額する。日銀の25年1月の利上げを踏まえ金利上昇効果の上振れを想定。連結純利益は27/3期に1兆円台半ばを見込む。会社は25/3期に過去最大規模の増配と自己株取得を計画。株主還元は高水準が続く見通し。
・アナリストの投資判断 ~高値更新に向けて上値を試す展開を予想
株価は直近で昨年来高値を更新。当研究所の25/3期予想PERは約12倍、実績PBRは目途となる約1.0倍に達し、同社の過去5年平均を上回る。ただ、最高益更新の見通し等を踏まえると、現状ではもう一段の高めの評価が可能とみる。今後は過去最高値(06年の4,633.3円)の更新に向けて上値を試す展開を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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