【QUICK Market Eyes 弓ちあき】3月5日の東京株式市場で飲料大手のダイドーグループホールディングス(2590)が大幅安。4日に発表した2026年1月期の超インフレ会計適用前のセグメント見通しで、全社利益は前期比13%減の50億円となる見通し。実質的な減益見通しを受けて目先の材料出尽くし感から売りが膨らんでいる。
国内の飲料需要の回復や海外飲料の売り上げは拡大するものの、先行投資やIT(情報技術)投資の増加や食品事業での原価上昇などを見込む。
同日、中期経営計画の27年1月期の経営目標を引き上げた。売上高成長率は3%から9%に引き上げる。売上高営業利益率は4%から3%に引き下げるものの、連結売上高は1750億円から2553億円に上方修正し、連結営業利益は68億円から78億円に引き上げる。業務提携やM&A(合併・買収)による連結子会社の増加、原価高騰などの外部環境の変化をふまえ見直した。