【NQNロンドン=蔭山道子】3月5日のドイツ株式市場が同国の財政政策の大転換に沸いた。財政膨張を抑える「債務ブレーキ」の緩和方針がドイツ経済を後押しするとの期待が高まった外国為替市場ではユーロ買いも進む。緊縮的な財政運営を続けてきたドイツの方針転換は驚きをもって受け止められ、同国経済には強気の見通しが増えている。
2月のドイツ総選挙で第1党となった最大野党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)のメルツCDU党首は4日、連立政権の発足へ協議を進めるドイツ社会民主党(SPD)と、厳格な債務抑制策の緩和で合意したと発表した。背景のひとつには国防費の増強圧力がある。
5日のフランクフルト市場...

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