【日経QUICKニュース(NQN)】米ヤフー幹部は24日、米裁判所が米グーグルにウェブ閲覧ソフト(ブラウザー)「クローム」の売却を命じた場合、事業を買収することに意欲を示した。米ブルームバーグ通信が報じた。ヤフー検索部門の責任者がグーグルのインターネット検索の独占を巡る裁判の審理で証言し、クロームの売却価格を数百億ドルと見積もった。
報道によると、ヤフー幹部はクロームに関し「おそらくウェブ上で最も重要な戦略的プレーヤーであり、我々は(同社を傘下に持つ)アポロ・グローバル・マネジメントと共に獲得できると思う」と語った。2021年に米投資ファンドのアポロがヤフーを米通信大手ベライゾン・コミュニケーションから買収して以降、ヤフーは自社の検索エンジンを再生させるため、ブラウザーの開発に取り組み始めている。
グーグルのクロームを巡っては、22日に米オープンAI幹部も買収に関心を示していた。