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JFEホールディングス(5411) 今期は会社計画と同額の6割強の事業減益を見込むが、来期は利益回復を予想

QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2025/03/10)

・サマリー
 会社側は3Q決算発表時(2月6日)に、25/3期の連結事業利益計画を1600億円→1150億円(前期比61%減)へ再度下方修正した。主力の鉄鋼において、製造トラブルの発生や海外グループ会社を中心とした収益悪化、および海外グループ会社における減損損失の計上などを織り込んだ。企業価値研究所も、おおむね会社修正計画通りに着地すると判断、同社修正値を踏襲することとした。続く26/3期は、事業利益2100億円(前期比83%増)への回復を予想。棚卸資産評価差等の改善を見込んだほか、生産能力を増強した倉敷電磁鋼板のフル寄与や、豪ブラックウォーターの原料炭権益10%の取得などといった各種施策も寄与するとみている。

・アナリストの投資判断 ~来期予想PERで割高感も、予想配当利回りは5%超と高く、下値不安は少ないとみる
 直近の株価に基づく翌26/3期の予想PERは9倍。同社の過去60カ月のPER7倍との比較では割高感があるため、上値余地は限定的とみる。他方、予想配当利回りは5%超と高く、下値不安は少ないとも考えている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

小西 慶祐

チーフアナリスト

自動車・自動車部品セクター担当、投資戦略

 

【プロフィール】

早稲田大学政治経済学部卒、在学時には、早稲田大学ア式蹴球部所属。国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。みずほ信託銀行を経て、現在に至る。
体育会系で培った足腰の強さを武器に、数値分析だけでなく、個別取材や国内外での工場視察といったフィールドワークによる「生の情報」を大事にしながら、対象企業を判断することを信条とする。また、セルサイドとバイサイドをともに経験したことを糧として、弊社の特長である中立・公正な立場でレポートを執筆することを心がけている。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 自動車・同部品・タイヤ専門部会 評価実施アナリスト


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