QUICK企業価値研究所アナリスト 篠崎智明(2025/03/14)
・サマリー
25/3期3Q累計の連結営業利益は前年同期比9%減の507億円だった。主力の飲料および食品製造販売事業では、アジア・オセアニアがやや持ち直したが、国内のヤクルト1000シリーズの売上数量が3Qまで減少したことが響いた。企業価値研究所では、連結業績予想を据え置き、25/3期の営業利益を前期比5%減の600億円とした。
・アナリストの投資判断 ~事業環境の見極めが必要だが、新たな株主還元方針は一定程度評価
中国での新商品効果等が発現したことは、今後のアジア・オセアニアの業績回復を支える材料の一つとなる。他方で、国内はヤクルト1000シリーズの売上数量を新商品でどれだけ回復できるかにかかっている。会社が新たな株主還元方針や自己株式取得を公表したことで、株価は底入れし、足元は3000円前後で推移している。今回の発表は、豊富な現預金の有効活用や低迷していた株価の下支え策として、一定程度評価できる。事業環境全体は依然厳しさが残っており、今後の推移を見極めたい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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