【QUICK Market Eyes 中山桂一】3月26日の東京株式市場で、住友金属鉱山(5713)が大幅続伸している。午前には前日比178円(5.09%)高い3678円まで上昇した。午後も上昇幅を広げ、値上がり率は5%を超えている。足元の銅の国際価格が需給逼迫を意識して上昇しており、銅事業を手掛ける住友鉱など関連株の業績が伸びるとの期待が強まっている。
国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物の清算値は25日、1トン1万112ドルと2024年6月6日以来の高い水準だった。銅など非鉄金属の主要消費国である中国の消費回復への期待、データセンター向けの需要拡大などの期待が銅価格を押し上げている。日本時間26日午前にはトランプ米政権が数週間以内に輸入する銅製品に関税を発動する可能性があると伝わった。一段と需給が引き締まるとの見方から銅や銅関連株に買いが優勢となっている。
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