【日経QUICKニュース(NQN)】米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が米国で半導体の生産を始める。ロイター通信が日本時間15日午前に報じた。トランプ米大統領は分野別の枠組みで半導体に関税をかける方針を示しており、AMDも米国内での生産体制を整える。
リサ・スー最高経営責任者(CEO)が国立台湾大学で記者団の取材に応じて明らかにした。AMDは自社の人工知能(AI)半導体の生産を台湾積体電路製造(TSMC)に委託し、TSMCは米アリゾナ州に工場を持つ。スーCEOによると、AMDはアリゾナ州の工場で半導体の生産を始めるほか、AIサーバーも増産する。
14日には競合であるエヌビディアがAI半導体「ブラックウェル」とAIサーバーを米国で生産すると発表。委託先と協力したうえで、今後4年で最大5000億ドル(72兆円)相当の生産を米国内で賄う計画だ。