仮想通貨交換業を手掛けていた「マウントゴックス」の運営会社で現在破産手続き中の「MTGOX」の破産財団が、財団に属するビットコイン(BTC)や昨年8月にBTCから分裂して誕生したビットコインキャッシュ(BCH)を昨年9月以降、順次売却していたことが明らかになった。
破産管財人を務める小林信明弁護士が7日付で東京地方裁判所に提出した報告書によると、昨年9月下旬から3月7日までの間に裁判所の許可を得てBTCは382億円相当、BCHでは47億円相当の合わせて約430億円相当を売却した。財団が管理する残り2000億円相当分のBTCとBCHについても売却を検討していくという。
このニュースを受けて仮想通貨市場ではビットコインを中心に売りが膨らんだ。
出所:コインデスク
日本時間9日には1ビットコイン=9000ドルを割り込んで、先週付けた直近高値の1万1100ドル台から3000ドルほど下げる場面があった。
【日経QUICKニュース(NQN)尾崎也弥】
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