先週末13日の米国市場で電気自動車(EV)大手のテスラが3日ぶりに反発し、2.12%高の300.34㌦で終えた。この日にイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッターで、「明らかにお金を調達する必要はない」とツイートしたことから収益改善期待が台頭。主要指数が下げる中で逆行高となった。
ツイートは「テスラは年内に25億~30億㌦の増資をする必要があるだろう」とジェフリーズの見方を伝えた英エコノミスト誌のツイートに返信する形でつぶやかれた。マスク氏は「エコノミスト誌はかつては無表情で冗談を言ったりして退屈だったが、今は単に退屈だ(ため息)。テスラは2018年7~9月期(3Q)と10~12月期(4Q)に黒字になり、キャッシュフローもプラスに転換するだろう」と業績改善するとアピールしていた。
テスラを巡っては3月27日に米格付会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが格下げしたことで財務不安が高まり、廉価版EVのモデル3の量産に向けて設備投資資金は足りるのかと足元で不透明感が出ていた。(片平正ニ)
★マスクCEOのツイッター
https://twitter.com/elonmusk/status/984705630106673152
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