15日の米国市場でiシェアーズMSCI韓国ETFが3日続落し、2.10%安の72.93ドルで軟調に終えた。下落率はiシェアーズMSCIジャパン(1.02%)を上回り、米長期金利が上昇してiシェアーズMSCIエマージングETFが2.06%安となる中で韓国株も売りが優勢だった。
北朝鮮が15日、16日に予定されていた韓国との閣僚級会談への参加を取りやめるとともに、予定されている6月の米朝首脳会談の行方についても警告する姿勢を示した。米韓の合同軍事演習を懸念したというが、この日の米市場でファランクス近接防御火器システムや地対空ミサイルのパトリオットなどを手掛けるレイセオンは0.10%高、ステルス戦闘機F35を手掛けるロッキード・マーチンは0.21%高、B2爆撃機を手掛けるノースロップ・グラマンが0.39%高となり、軍事関連銘柄が小幅ながら逆行高となったが朝鮮半島の地政学リスクを警戒する動きは限られた。(片平正二)
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