QUICKは上場企業の2期先までの業績予想を示すツール「QUICK Forecast 企業業績」を提供している。このツールで、いすゞ自動車(7202)と日野自動車(7205)のトラック関連2社を分析した。
いすゞは、2019年3月期の連結営業利益を前期比5.5%増の1760億円と計画している。日本の車両販売は微増に留まるものの、新興国市場の回復による販売増加に産業用エンジンの伸長も加わり、増収を見込んでいるという。また、為替環境の悪化及び原材料価格の上昇を、売上高の拡大と原価低減によりカバーするとしている。QUICK Forecastが試算する営業利益は、会社予想と同じ1760億円だ。
来期(2020年3月期)については、QUICK Forecastは営業利益が1840億円に増えると計算する。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(6月25日時点)の1965億円は下回る。
日野自は今期の連結営業利益を前期比3.3%増の830億円と見込む。18年度の国内需要は前年を下回る見込みだが、国内販売は前年を若干上回ると想定。また、海外販売はインドネシアを中心としたアジア市場や北米市場が引き続き堅調に推移すると想定しており、グローバル販売台数は過去最高だった 17年度をさらに上回る水準を見込んでいるという。QUICK Forecastでは今期の営業利益を861億円、来期は931億円と計算している。
※QUICK Forecastは全上場企業約3700社のうち、必要なデータがそろわない一部の銘柄を除き、ほぼすべての銘柄をカバーしている。決算や業績予想の修正などに対応し、タイムリーに予想値を算出することができる。現在はβ版として提供しており、サービス内容は適宜、改善・更新される。QUICKの情報端末の「ナレッジ特設サイト」ではこのほかさまざまな決算情報のコンテンツツールを提供している。