6日の米国市場で新興国株に連動する「iシェアーズMSCIエマージングETF」が41.48ドルまで下げ、8月15日に付けた年初来安値(41.13ドル)に迫る場面があった。この日は0.09%高で小反発して終えたが、トランプ政権が週内にも2000億ドル規模の中国製品に対して追加関税措置を発動するのではないかとの警戒感で新興国株が弱い流れを反映する展開だった。
(QUICK FactSet Workstationより)
エマージング版恐怖指数として知られるCBOE新興国市場ETFボラティリティ・インデックス(VXEEM)は3日ぶりに反落して2.73%安の22.08で終えた。一時は23.48まで上昇し、終値ベースで投資家心理の不安感を示すとされる20を上回って終えた。VXEEMは8月30日以降、終値ベースで20を上回って高止まりしており、恐怖指数のVIXが14台で低い水準にあるのと比べて新興国株に対する投資家心理の不安感が示されている。(片平正ニ)
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