10日の米債券市場で2年債利回りが上昇した。米マーケット・ウォッチによれば2.715%を付けて2008年7月以来、10年2カ月ぶりの高水準に達した。米中の貿易紛争懸念が残る中で10年債が買われ、長期金利は低下(債券価格は上昇)。10年-2年スプレッドは0.223%に縮小した。
9月25~26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25bpの追加利上げがほぼ確実視される中、政策金利との連動性が高い2年債利回りが上昇基調にある。一方、米中の貿易紛争懸念に伴う「質への逃避」から長期債は買われる傾向にあり、米債市場で長短金利差の縮小傾向が再び強まっている。(片平正ニ)
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