日経平均株価が年初来高値を試す局面にある。世界の中銀では利上げがブームだが、日銀はあくまで緩和姿勢を継続させる構え。この金融政策の相対的な違いが、日本株に資金が集まりやすい理由の1つだろう。
ノルウェー銀行(中央銀行)は20日に7年ぶりの利上げに踏み切った。アジアでは「フィリピンと台湾の中銀が来週に政策会合を開くが、焦点は利上げするかどうかではない。利上げ幅がどの程度になるかだ」(ING)との指摘もある。
また「海外投資家による日本株買い余地は数兆円規模で残されていると考えられる」(JPモルガンの阪上氏)ことも見逃せない。海外勢は年前半に大量売却したまま大きく売越しており、必要に駆られて買いに動き相場を押し上げるとの期待は根強い。(岩切清司)
※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。