フェイスブック 時間外で11%高 予想上回るEPSを好感、ユーザー数も想定線に着地
30日の米時間外取引でフェイスブック株は167.74ドルと、通常取引終値の150.42ドル(前日比4.32%高)を11.51%上回った。通常取引終了後に公表した2018年10~12月期決算で1株利益(EPS)が2.38ドルとなり市場予想(2.18ドル)を大幅に上回った。売上高も169億1400万ドルで市場予想163億8900億ドルを超えた。
日次と月次のユーザー数は市場予想並みで、情報漏えい問題などの影響が想定の範囲内でとどまっている状況も投資家に安心感を与えたようだ。
マイクロソフト 時間外で下落 決算はほぼ市場予想通り、クラウド成長鈍化
マイクロソフト株は、通常取引は前日比3.34%高(106.38ドル)で引けていたが、時間外では売られ通常取引の終値と比べて2.71%安の103.49ドルだった。2018年10~12月期(2Q)決算で、1株あたり利益(EPS)が前年同期比15%増の1.10ドルと、市場予想(QUICK FactSet Workstation、1.09ドル)を小幅に上回った。売上高は12%増の324億ドルで、予想(325億ドル)を小幅に下回った。クラウドサービスの「アジュール」がけん引したほか、SNSの「リンクトイン」も好調だった。ただ、アジュールの売上高の伸び率は前年同期比76%増と、98%増だった前年同期からは低下した。
ビザ 時間外で軟調、年末商戦は好調だったが……
ビザは時間外取引で135.38ドルと通常取引の終値(前日比1.92%高の137.6ドル)を下回った。
2018年10~12月期決算で1株利益(EPS)が1.30ドルとなり、市場予想(1.25ドル)を上回った。好調だった米国の年末商戦を背景に同社カードを利用した取引が前年同期比で11%増となった。実態を伴う利益成長が好感されたものの、時間外では買いが続かなかった。
(岩切清司、松下隆介)
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