14日の米時間外市場で画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディアが急伸し、前日比9.10%高い168.60ドル近辺まで上昇する場面があった。14日の取引終了後に発表した2018年11~19年1月期決算は1株利益(EPS)が市場予想を上回った。1月末に同期間の売上高見通しの下方修正を発表していたが、想定ほど悪くないとの受け止めが広がった。
11月~1月期の売上高は前年同期比24%減の22億500万ドルだった。市場予想の平均(22億3600万ドル)を下回った。同社は中国の景気減速などから売上高を従来7%減の27億ドルを見込んでいたが、24%減の22億ドルに引き下げていた。上下2%の範囲で変動するとしていたが、ほぼ修正見通し通りで着地した。
純利益は前年同期比49%減の5億4700万ドル、EPSは48%減の0.92ドルだった。EPSは市場予想平均の0.62ドルを上回り、市場が懸念していたよりも業績が悪化していないとの見方が広がった。
決算と同時に発表した19年2~4月期の売上高見通しは前期比31%減の22億ドル。上下2%の範囲で変動するとするが、上限(22億4400万ドル)でも市場予想(23億2200万ドル)を下回る。粗利益率は58.8~59.0%の範囲から0.05%の範囲での上下の変動を見込むとした。(中山桂一)
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