QUICKコメントチーム=本吉亮、川口究 写真=Adam Berry/Getty Images
26日の米株式市場で植物由来の人工肉を製造・開発するビヨンド・ミートが急騰し、前日比11.6%高の154.34ドルで取引を終えた。ファストフード大手のマクドナルドが26日、ビヨンド・ミート製のパティを使用した植物性バーガーをカナダで12週間試験的に販売すると発表したのが手掛かりとなった。
新製品のバーガーは「P.L.T.」(プラント=植物、レタス、トマトの頭文字)で、30日からオンタリオ州南西部28カ所のレストランで販売する。価格は6.49カナダドルに設定した。消費者の需要増を背景に人工肉を使用する大手レストランチェーンは2017年以降で10社以上に増えているという。食肉のタイソンフーズが近く代替肉を上市する予定で、今後はマクドナルドの牛肉メニューでの指名獲得争いが激化するとの指摘もある。
一方、マクドナルドは反落した。日中取引の終値は前日比0.01%安の212.60ドルだった。「P.L.T.」販売の報道をきっかけに、215ドル台後半をつける場面があったが、トランプ米大統領を巡る弾劾問題の不透明感が相場全体の重荷となった。
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