「人気があるのは、寿司・焼肉・しゃぶしゃぶでしょうか。ちょっと贅沢してみようというときに、株主優待制度を利用して食事を楽しまれているようです」。
クリエイト・レストランツ・ホールディングスの宮地氏は、株主優待の「株主優待制度のご案内」というリーフレットを手渡してくれた。「弊社は約200のブランドがあります。クリエイト・レストランツ・ホールディングスという商号(会社名)と屋号(ブランド名)の関係が分かりにくいという声があり、このリーフレットを店舗におくようにしました」(同)という。 クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、創業当初よりマルチブランド・マルチロケーション戦略により、予め集客の見込める好立地に、各立地の特性や顧客層を見極めた上で、最適な業態(ブランド)を開発・運営し、展開している。現在は約200ブランド所有しており、フードコートなどの低価格帯から、カジュアルレストラン、料亭などの高価格帯までカバーしている。 そして、2013年より新たな成長戦略「グループ連邦経営」を推進しており、既存事業の更なる成長に加え、M&Aによる新たなブランドの獲得にも積極的だ。そこで増えたブランドの多くは、株主優待(お食事券)の利用可能店舗に加わり、M&Aによるブランド拡大が、株主優待を利用する「株主」のメリットにつながっている。
2005年に東証マザーズ上場の時点では、株主優待の制度を採用しなかった。理由は、会社の規模も小さく、コストとしての意識が強かったためだ。2013年に東証一部に市場変更した際に、株主優待の導入に踏み切った。その理由は、株主優待のとらえ方を変えたこと。コストと考えるのではなく、株主に店舗に足を運んでもらい、お客さまになってもらうためのサービスと考えることにした。 株主優待の効果はすぐに表れた。2014年2月に10,196人だった個人株主は、2017年8月に90,943人まで増加。2017年2月は80,750人だったので、半年で1万人以上増加した。「個人株主は、株価を下支えしてくれる存在」(同)という。クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、昨年の決算内容がやや良くなかったため、決算発表の2017年4月19日に株価が大きく下落した。しかし、5月に入ると上昇に転じ、現在の株価は上場来の高値圏で推移している状況だ。 一方、個人株主は大幅に増えたが、それ以外の投資家層はそれほど変動していない。機関投資家や外国人投資家などにどのようにアピールしていくかは今後の課題だ。
≪対象株主≫ 毎年8月31日及び2月末日現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上の株主を対象とする。 ≪優待内容≫ 以下の区分により、当社グループ店舗にて使用できる食事券を年2回贈呈。 ※利用枚数に制限はない。
[所有株式数\基準日] [2月末日] [8月31日] 100株以上 500株未満 3,000円分 3,000円分 500株以上1,500株未満 6,000円分 6,000円分 1,500株以上4,500株未満 15,000円分 15,000円分 4,500株以上 30,000円分 30,000円分 ≪有効期限≫ 基準日(2月末日):6月上旬発行予定 同年11月30日までの約6ヵ月間 基準日(8月31日):11月中旬発行予定 翌年5月31日までの約7ヵ月間 ≪利用可能店舗≫ 国内のクリエイト・レストランツ・ホールディングスグループの各店舗(一部店舗を除く)にて利用できる。 ※利用可能店舗は、月中の新規オープン・撤退・業態変更等により変わる場合がある。 ≪株主優待券利用上の注意≫ ・1枚につき、500円分(税込金額分)の飲食ができる。 ・利用枚数に制限なし。1回の会計時に何枚でも利用できる。 ・有効期限の切れた株主優待券の利用はできない。 ・利用、予約に関しては、店舗まで問い合わせること。 ・現金との引換、及び釣銭を出すことはできない。 ・各種割引及び割引券類との併用はできない。 ・紛失、盗難等については、当社はその責任を負わない。 また、再発行もできない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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