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クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)、優待が使える店は約200ブランド!【株主優待戦略を聞く】

「人気があるのは、寿司・焼肉・しゃぶしゃぶでしょうか。ちょっと贅沢してみようというときに、株主優待制度を利用して食事を楽しまれているようです」。

リーフレット

クリエイト・レストランツ・ホールディングスの宮地氏は、株主優待の「株主優待制度のご案内」というリーフレットを手渡してくれた。「弊社は約200のブランドがあります。クリエイト・レストランツ・ホールディングスという商号(会社名)と屋号(ブランド名)の関係が分かりにくいという声があり、このリーフレットを店舗におくようにしました」(同)という。 クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、創業当初よりマルチブランド・マルチロケーション戦略により、予め集客の見込める好立地に、各立地の特性や顧客層を見極めた上で、最適な業態(ブランド)を開発・運営し、展開している。現在は約200ブランド所有しており、フードコートなどの低価格帯から、カジュアルレストラン、料亭などの高価格帯までカバーしている。 そして、2013年より新たな成長戦略「グループ連邦経営」を推進しており、既存事業の更なる成長に加え、M&Aによる新たなブランドの獲得にも積極的だ。そこで増えたブランドの多くは、株主優待(お食事券)の利用可能店舗に加わり、M&Aによるブランド拡大が、株主優待を利用する「株主」のメリットにつながっている。

右から宮地氏、岡﨑氏

2005年に東証マザーズ上場の時点では、株主優待の制度を採用しなかった。理由は、会社の規模も小さく、コストとしての意識が強かったためだ。2013年に東証一部に市場変更した際に、株主優待の導入に踏み切った。その理由は、株主優待のとらえ方を変えたこと。コストと考えるのではなく、株主に店舗に足を運んでもらい、お客さまになってもらうためのサービスと考えることにした。 株主優待の効果はすぐに表れた。2014年2月に10,196人だった個人株主は、2017年8月に90,943人まで増加。2017年2月は80,750人だったので、半年で1万人以上増加した。「個人株主は、株価を下支えしてくれる存在」(同)という。クリエイト・レストランツ・ホールディングスは、昨年の決算内容がやや良くなかったため、決算発表の2017年4月19日に株価が大きく下落した。しかし、5月に入ると上昇に転じ、現在の株価は上場来の高値圏で推移している状況だ。 一方、個人株主は大幅に増えたが、それ以外の投資家層はそれほど変動していない。機関投資家や外国人投資家などにどのようにアピールしていくかは今後の課題だ。

株主優待

株主優待品イメージ


≪対象株主≫  毎年8月31日及び2月末日現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上の株主を対象とする。 ≪優待内容≫  以下の区分により、当社グループ店舗にて使用できる食事券を年2回贈呈。  ※利用枚数に制限はない。

 

   [所有株式数\基準日]   [2月末日]  [8月31日]   100株以上 500株未満    3,000円分   3,000円分   500株以上1,500株未満    6,000円分   6,000円分  1,500株以上4,500株未満   15,000円分   15,000円分  4,500株以上         30,000円分   30,000円分   ≪有効期限≫  基準日(2月末日):6月上旬発行予定            同年11月30日までの約6ヵ月間  基準日(8月31日):11月中旬発行予定            翌年5月31日までの約7ヵ月間   ≪利用可能店舗≫  国内のクリエイト・レストランツ・ホールディングスグループの各店舗(一部店舗を除く)にて利用できる。  ※利用可能店舗は、月中の新規オープン・撤退・業態変更等により変わる場合がある。   ≪株主優待券利用上の注意≫  ・1枚につき、500円分(税込金額分)の飲食ができる。  ・利用枚数に制限なし。1回の会計時に何枚でも利用できる。  ・有効期限の切れた株主優待券の利用はできない。  ・利用、予約に関しては、店舗まで問い合わせること。  ・現金との引換、及び釣銭を出すことはできない。  ・各種割引及び割引券類との併用はできない。  ・紛失、盗難等については、当社はその責任を負わない。   また、再発行もできない。

会社プロフィール
立地特性に合わせ複数の外食業態を直営展開  立地の特性等に合わせた複数の外食業態を直営で展開している。洋食、中華、和食、エスニックのレストラン、居酒屋、フードコートなどを複数のブランドを持つ。  代表的なブランドは高級寿司食べ放題の「雛鮨」、しゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ菜」、自然食バイキングの「はーべすと」、飲茶バイキングの「香港蒸蘢」など、居酒屋は、海鮮居酒屋の「磯丸水産」、鶏料理専門店の「鳥良」、ラーメン業態は「つけめんTETSU」等がある。またレストラン事業で培ったノウハウを活用したフードコート事業は、専門性を打ち出し、ビビンパ、パスタ、オムライス、パンケーキなどの業態を展開。多様なフードコート店舗を運営している強みを生かし、フードコートの全ての店舗を1社で担当する一括オペレーションフードコートにも注力し差別化を図る。  1997年、地ビール製造会社ヨコスカ・ブルーイング・カンパニーを設立。99年、クリエイト・レストランツ・ホールディングスに商号を変更し、レストラン事業を開始。2000年、三菱商事が資本参加。同年、フードコート事業を開始。10年、持株会社体制に移行し、現商号に変更。12年、三菱商事が同社株式を売却。

 

優待生活

(提供:QUICK企業価値研究所)

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