QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2019/09/17)
・秋冬物生産拡大、男女兼用拡充、PB価格据え置きなどで既存店好調持続へ
新業態「ワークマンプラス」始動以降の露出で消費者の「ワークマン」への認知がプロ向け→高機能アウトドアウエアを低価格で買える店へ一変。「ワークマンプラス」だけでなく「ワークマン」でも客層拡大が進み、既存店売上高は増勢。今後は前年のハードルが上がるが、PB生産拡大(前年は欠品)、男女兼用商品拡充、増税後のPB税込価格据え置きなどから好調が続く見込み。
・成長の原動力は「ワークマンプラス」の積極展開など、法人需要開拓が業績上振れ要因に
既存店売上高増勢、「ワークマンプラス」の好調維持・展開加速(売場分離改装を始動)を勘案し、単独営業利益の企業価値研究所予想を増額。今期を前期比31%増、その後の3年間も年率11%成長を予想。1店当たり売上高(保守的に予想)の大きい「ワークマンプラス」の積極展開などが原動力に。会社側は高機能・低価格ウエア潜在市場でシェア25%を目指す。他方、一般客とプロが時間帯で使い分ける路面型「ワークマンプラス」によりワーキングウエア小売市場でもシェア拡大が続く見込み。さらに、直需取り込みを狙い法人需要開拓を本格化するが、当研究所予想には織り込んでおらず、業績上振れ要因として期待。
・リスクファクター ~天候不順、円安など
・アナリストの投資判断 ~長期成長を織り込んだ妥当水準と判断
23/3期のPER(当研究所予想)は33倍。株価は4年先までの成長を織り込んだ水準で、妥当と考える(専門小売主要成長株の過去4年平均PER31倍)。「ワークマンプラス」の勢い維持や法人需要の拡大が確認できれば、株価の更なる押し上げ要因となろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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