ソフトバンクグループ(9984)が7日の取引時間終了後に発表した2017年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比23.6%増の1兆1488億円と、同期間としては過去最高だった。国内通信事業は減益だったが、米携帯電話子会社スプリントの大幅増益が寄与。加えて、10兆円規模とされる「ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド」が営業利益を2364 億円押し上げた。
純利益は20.0%増の1兆149億円だった。米税制改革によりスプリントで6877億円の収益押し上げ効果があった。売上高は3.5%増の6兆8112億円。
決算や業績予想修正による株価インパクトを統計的に数値化したQUICKの「決算スコア」は今回の決算をプラス0.26とポジティブに評価した。
ソフトバンク株は7日引け後の私設取引で大幅高。SBIジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)で、15時7分には同日の東証終値を8688円(6.2%)上回る8890円で取引が成立した。