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アリババの株価が一時200ドル割れ、カジノ関連株も売り…米市場もコロナショック

 27日の米市場では米ダウ工業株30種平均が前週末に比べ453ドルも下げた。新型コロナウイルスの拡大を警戒した売りが膨らんだ。QUICKがプロ向けに提供するコメントサービス「QUICK Market Eyes」がまとめた同日の個別株の状況は以下となる。

アリババが200ドル割れ―新型コロナの感染拡大で中国関連が軒並み安に

 27日の米国市場で中国の電子商取引(Eコマース)大手のアリババ・グループ(@BABA/U、@9988/HK)が大幅に3日続落し、3.87%安の205.46ドルで終えた。一時は200ドルを割り込み、2019年12月10日以来、1カ月半ぶりの安値圏に沈んだ。

 中国の武漢市を中心に感染者が拡大している新型コロナウイルスの感染者が2862名、死亡者が81名に増えたことで感染拡大に伴う世界経済への悪影響が警戒された。アリババのほか、JDドットコム(@JD/U)が4.80%安、ポータルサイトの百度(バイドゥ、@BIDU/U)が2.86%安、ラッキンコーヒー(@LK/U)が9.08%安となるなど中国関連銘柄は軒並み大幅安。iシェアーズ中国大型株ETF(@FXI/U)は3.96%安で終えた。  

※アリババの株価

ウィンリゾーツが8%安、6日続落―新型コロナ懸念、米大手証券が投資判断を引き下げ

 27日の米株式市場でマカオを拠点とするカジノ大手のウィン・リゾーツ(@WYNN/U)が6日続落し、8.05%安の123.89ドルで終えた。2019年12月11日以来、約1か月半ぶりの安値を付けた。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を嫌気した売りに押される展開になった。

 ある米大手証券は27日付リポートでウィンリゾーツの投資判断を「バイ」から「ニュートラル(中立)」、目標株価を160ドルから150ドルにそれぞれ引き下げた。(1)中国からマカオへの観光客数が非常に多い、(2)旧正月と重なったタイミングによって、業績への悪影響は避けられないとしている。一方、長期的には中国のマクロ経済の安定化、米中貿易協定の進展、マカオへの政策面の改善などにより、前向きな改善が期待できるとの見方も示されている。  

※ウィンリゾーツの株価

イノビオファーマが25%高―新型コロナの感染拡大でワクチン関連が急騰

 27日の米国市場でワクチン開発を手掛けるイノビオファーマシューティカルズ(@INO/U)が大幅に3日続伸し、25.47%高の5.32ドルで終えた。一時は2018年10月以来、1年3カ月ぶりの高値水準を回復した。

 中国の武漢市を中心に感染者が拡大している新型コロナウイルスの感染者が2862名、死亡者が81名に増えたことでワクチン開発を手掛ける同社に買いが殺到した。同社は23日、新型コロナウイルスに対するワクチン開発のため900万ドルの資金提供を受けたと発表し、強含む流れが続いている。ただ米経済専門チャンネルのCNBCによれば、商業用のワクチンを生産するまでには何年もかかる可能性があるといい、この日のツイッター上では「キャッシュ確保のため、利益確定」などと一段高には慎重なつぶやきもあった。

 この日の米国市場ではノババックス(@NVAX/U)が8.97%高、モダーナ(@MRNA/U)が7.67%高となるなどワクチン関連銘柄が急騰した。  

インテュイティブサージカルが大幅続落―欧州系が投資判断を引き下げ

 27日の米株式市場で手術支援ロボット「ダヴィンチ」を手掛けるインテュイティブ・サージカル(@ISRG/U)が大幅続落し、3.68%安の567.50ドルで終えた。終値の株価は2019年11月中旬以来の水準まで下落した。

 欧州系金融のリサーチ部門は27日付リポートでインテュイティブの投資判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げた。目標株価は610ドルから595ドルに修正している。

 医療機器大手のメドトロニック(@MDT/U)による新しい手術支援ロボットの発売が迫っていることなど、インテュイティブは初めての製品競争に直面していると指摘。ドイチェは数カ月にわたる医療関係者やサプライチェーン幹部とのミーティングの結果、「ダヴィンチ」の使用開始を遅らせたりインテュイティブ以外の手術支援ロボット導入を検討しているとの回答を一定数、確認したという。

 同リサーチ部門は競合他社の手術支援ロボットの市場シェアを4~5%と控えめに仮定しても、インテュイティブの売上高成長は3~4%の押し下げ要因になると指摘した。  

※インテュイティブサージカルの株価

 

ディズニーが3日続落―「どのような下げも買いの好機とみている」=米系証券 

 27日の米国株式市場でウォルト・ディズニー(@DIS/U)が3日続落した。日中取引の終値は前日比2.98%安の135.90ドルだった。中国で新型肺炎の感染拡大に歯止めがかからず、上海ディズニーランドの一時的な閉演を決めたことで業績悪化を懸念して、嫌気した売りが出た。

 米系証券は27日付リポートで、中国での新型肺炎の感染拡大による影響について、収益低下圧力につながるとしながらも、「会社全体の収益に与える影響は限定的」で、「過去12カ月の好業績を受けて、どのような下げも買いの好機とみている」と指摘した。JPモルガンでは上海ディズニランドの営業利益はパーク事業全体で18%程度と試算しており、会社全体となるとさらに比率は低下すると指摘した。また中国で旧正月中に映画の公開を中止したことの影響については、3月に公開を控える実写版「ムーラン」への影響が懸念されるも、スタジオ事業全体に占める割合は低く、影響は軽微としている。現時点での業績予想は据え置いた。

 ただし、実際のどの程度の影響になるかは2月4日に予定されている決算発表での会社予測をもとに、さらなる情報を求めるとしている。

※ディズニーの株価

 

エスティローダー続落―新型肺炎問題でオッペンハイマーが投資判断引き下げ

  27日の米株式市場でエスティローダー(@EL/U)が5日続落。前週末比4%安の196.99ドルで終えた。この日はオッペンハイマーが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ、トップピック銘柄から外したことで売り優勢になった。オッペンハイマーはレポートで新型肺炎の影響が懸念されるほか、バリュエーションの魅力も低下したと指摘。さらに新型肺炎の問題が中国経済にどの程度影響するかはまだみえないものの、エスティローダーの利益率の高い観光客向け小売り事業は2020年1~3月期に悪影響を受けると予想した。  

 

 


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