日本の主要株価指数がそろって続落する中、ソフトバンクG(9984)が一時3%高と逆行高となる場面があった。1銘柄で日経平均株価を約35円押し上げた計算になる。トレーディングの現場などプロの市場関係者はどう見ているのか、QUICK Market Eyesが以下のようにまとめている。
■「ソフトバンクGに対する海外投資家の注目度は高いですよ。決算発表よりも、エリオットによる株式取得や米携帯大手のTモバイルとソフトバンクG傘下のスプリントの合併が認められたことなどを好感しているようです。昨日はフィナンシャル・タイムズが買収条件再交渉と報じ、先行き不透明感から売られましたが、押し目買い意欲も強いです。スプリントの株価が急上昇したため、ソフトバンクGの株価もそれ相応の上昇を見込んでいるようです。相場全体が不透明な状況の中では、明確なエクイティストーリーのある銘柄が好まれやすいのかもしれませんね」(外資系証券)
■「エリオットの株式取得、スプリント合併期待」(外資系証券)
■「決算は微妙だが、物言う株主の存在が刺激になる」(国内証券)
週明け以降も値動きが市場の注目を集めそうだ。