QUICK資産運用研究所=西本ゆき
ニッセイアセットマネジメントが運用する「ニッセイ豪州ハイ・インカム株式ファンド(毎月決算型)<愛称:ラッキー・カントリー>」(29315126)は28日の決算で、1万口あたりの分配金を前月の100円から70円に引き下げた。2019年1月以来の引き下げで、12年8月に分配金の払い出しを始めてから最低水準となった。
同ファンドはオーストラリアの配当の高い株式と不動産投資信託(REIT)に投資する。28日時点の純資産総額(残高)は1162億円で、資金流入は続いているものの運用益の減少により年初から600億円超減少した。同日時点の年初来リターン(分配金再投資ベース)は33.0%のマイナスで、基準価額は年初の4000円台から2000円台に下落している。
ニッセイアセットマネジメントは今回の分配金引き下げについて、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から大きく下落した「基準価額の水準や市況動向等を総合的に勘案」したとしている。