QUICK Market Eyes=阿部哲太郎

※ソニーの説明会のテキストマイニング
5月13日にソニーが開催した決算説明会の内容をSCRIPTS Asiaがテキスト化したデータをもとにテキストマイニングしたところ、「コロナウイルス」「ゲーム」「イメージセンサー」の文字が目立つ結果となった。
説明会では「2021年3月期は少なくとも3割営業減益」と十時裕樹最高財務責任者(CFO)は新型コロナウイルスの影響による厳しい事業環境を示した。サプライチェーンが打撃を受けているカメラやテレビなどの販売、製作活動が遅れる映画・音楽などが下押しする。
それでもアナリストやマスコミからの質問が多かった半導体イメージセンサーやゲーム事業では明るい材料も見受けられる。イメージセンサーの大判化による単価上昇、多眼化による数量拡大の中期的な見通しは変えておらず、今期のゲーム事業の目玉であるプレイステーション5の生産は予定通りだ。
吉田憲一郎社長兼CEOの就任3年目は同氏が掲げるテクノロジーに裏打ちされたクリエイティブ・エンターテイメントカンパニーに向け、波乱の船出となりそうだ。
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