QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/06/02)
・今期営業利益450億円、来期550億円を予想
企業価値研究所は新型コロナウイルスによるAMの赤字転落を織り込んだうえで、今期連結営業利益を450億円(前期比37%増)、来期550億円と予想。(1)スマホゲーム『ドラクエウォーク(DQW)』大ヒット、(2)オンラインゲーム『FF14』のユーザー基盤強化、(3)漫画アプリ中心に漫画家発掘・育成、中小型作蓄積が花開いた出版、(4)HD(家庭用)ゲームでのデジタル流通への構造変化より継続収益基盤が底上げされ、新型コロナウイルスによる自粛生活や新しい生活様式も(2)~(4)の追い風となる見通し。
・今期は『FF7リメイク』大ヒットに続き『Marvel’s Avengers』で初の運営型に挑戦
今期はHDゲームの利益回復、『DQW』通年寄与により3期ぶりの連結営業最高益更新へ。4月発売の『FF7リメイク』は3日間で350万本を超える大ヒット。9月発売の『Marvel’s Avengers』では運営型に初挑戦。他社成功事例から課金要素の伸びしろは大きいとみる。年末投入予定の『OUTRIDERS』は互換機能により次世代機にも対応。来期は『BABYLON’S FALL』、『FF7リメイク2(仮)』(ともに発売時期未定)投入を想定したほか、『ドラクエ』35周年企画も。中長期では看板シリーズの新作投入サイクル早期化やMarvelとの協業継続にも期待。
・リスクファクター ~コロナの影響長期化など
・アナリストの投資判断 ~来期予想PERは16倍で、株価上昇余地は依然大きいとみる
来期PER(当研究所予想)は16倍と、『DQW』開始前までの3年平均20倍を下回り、株価上昇余地は依然大きいとみる。新作スマホゲーム『ドラクエタクト』(年内開始予定)や『FF7リメイク』の500万本達成時期に関心が集まるなか、出版や『FF14』などによる継続収益基盤の底上げにも注目して欲しい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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