QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2020/06/12)
・新型コロナの影響で案件の獲得ペースは鈍ると想定
新型コロナウイルス感染症の影響で多くの企業がリモートワークを取り入れている。企業価値研究所は顧客企業の投資の意思決定は平時に比べると遅くなり、発注までの時間が長くなると想定している。案件獲得が一定程度滞ると見込むが、20/12期通期の連結業績予想は据え置く。1Qは前年同期比8%増収、同13%営業増益。当研究所は順調な滑り出しと判断しており、今後案件の獲得ペースが鈍ったとしても、20/12期通期の当研究所予想は達成可能と考えている。前期比4%増収、同9%営業増益を見込む。
・1Q受注高は1割増、1Q末の受注残高は2割増
SI事業の1Q受注高は前年同期比10%増。ライセンス製品の受注が好調でプロダクト・サービスが2桁増加。組込系/制御系ソフトウェアは社会インフラ系の受注が、業務系ソフトウェアは製造業向けが、それぞれ増加した。1Q末の受注残高は前年同期末比21%増。組込系/制御系ソフトウェア、業務系ソフトウェア、プロダクト・サービスと全般的に受注が積み上がっている。
・リスクファクター ~不採算案件の発生
・アナリストの投資判断 ~指標面では割安感が残る
新型コロナの流行を契機とした株式市場の下落のあおりで株価は3月半ばにかけて下落したが反発。6月に入ると年初来高値を更新した。同社は事業拡大を見据えた積極的な新卒採用を展開し体制整備を図ってきた。旺盛な需要に人員増がかみ合い19/12期まで3期連続の2桁営業増益。当研究所では、20/12期は2桁には届かないものの、1割近い営業増益を見込む。当研究所ベースのPERは20/12期16倍と割安感が残る。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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