2日の米株式市場で電子署名サービスを手掛けるドキュサイン(DOCU)が3日続伸し、6.72%高の190.99ドルで終えた。一時は199.49ドルまで上昇し、上場来高値を更新した。
※ドキュサインの株価
RBCキャピタル・マーケッツは1日付リポートでドキュサインの目標株価を170ドルから210ドルに引き上げた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅勤務の拡大により、ドキュサインが手掛ける電子署名サービスへの需要が高まっていると指摘。RBCはこれら需要が拡大を示す先行指標とて、モバイルアプリのダウンロード数に注目。ドキュサインのソフトウエアダウンロード数は4月に前年同月比159%増の55万3000件を記録して以来、6月の44万9000件(同125%)増と、同じ在宅勤務テーマであるズームやスラックと比較してダウンロード数の減速が緩やかであると分析した。RBCは「地球上、すべての組織が中期的にデジタル署名のワークフローに移行する必要があるという事実に支えられた」と指摘し、「ドキュサインの大きな持続的成長の機会を示している」との見方を示した。投資判断は「バイ」で据え置いている。(QUICK Market Eyes=大野弘貴)