15日にニューヨーク連銀が発表した7月の米製造業景況指数は17.2とQUICK FactSet Workstationによる市場予想(10.0)を大きく上回り、6月のマイナス0.2から17.4ポイント上昇した。ゼロを基準に経済活動の好転・悪化が示唆される。コロナ禍以来初のプラスとなった。
※ニューヨーク連銀の製造業景況指数
構成要素のうち、「新規受注」が6月のマイナス0.6から7月は13.9とプラスに転じ、「雇用」も6月のマイナス3.5から7月は0.4と小幅ながらもプラスになった。一方、「在庫」は6月のマイナス0.6から7月はマイナス9.7とマイナス幅を拡大した。
経済活動再開によって米製造業のモメンタムが大きく改善したことが示されており、先行きの持続性が焦点となる。新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う再停止などによって再びマインドが悪化しないかが懸念される。