17日の米国株式市場で外科手術システムを手掛けるインテュイティブ・サージカル(ISRG)が大幅反発し、一時前日比8%高の654.80ドルを付ける場面があり、上場来高値を更新した。通常取引の終値は前日比7.69%高の650.74ドルだった。外資系証券の目標株価引き上げも好感された。
米系のバーンスタインが17日付のリポートで、目標株価を625ドルから725ドルに引き上げ、「アウトパフォーム」の格付けを維持した。
競合のジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の16日の2020年4~6月期決算後の電話会見で軟組織医療ロボットの開発の延期について発表した。レポートではインテュイティブ・サージカルの競争力の上昇につながると指摘した。
米国食品医薬品局(FDA)が軟組織医療ロボットの承認基準を引き上げるにつれ、メドトロニック(MDT)など他の競合企業も参入が遅れる可能性が高いという。その間にインテュイティブ・サージカルの製品の外科医の訓練や新製品の開発が進むと期待している面もあるようだ。