8月18日に発表された7月の米住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は149万6000戸とQUICK FactSet Workstationによる市場予想(124万戸)を大きく上回った(黄棒)。3カ月連続の増加で、前月比で22.6%増加した。米住宅市場の力強い回復が示され、新型コロナウイルスの感染拡大前の2月(156万7000戸)に近づいた。
先行指標である許可件数も前月比18.8%増の149万5000戸と市場予想(132万戸)を上回った(灰色線)。2月(143万8000戸)を上回り1月(153万6000戸)以来の高水準に達した。17日に全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した8月の米住宅市場指数も過去最水準となっており、米住宅建設はコロナ前の水準超えが視野に入った。
(QUICK Market Eyes 丹下智博)