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【深読み説明会】カオナビ、営業損益が黒字に転換 コロナ禍でも急激なニーズ変化は感じない

※カオナビの決算説明会のテキストマイニング
※カオナビの決算説明会のテキストマイニング

人材管理のクラウドサービスを提供するカオナビ(4435)が8月14日の大引け後に発表した2020年4~6月期決算は営業利益が1億2000万円と前年同期の600万円から急増した。営業損益が前四半期の2億円の赤字から黒字に転換したことに加え新興株への物色を背景に騰勢を強め、18日には一時制限値幅の上限(ストップ高)まで買われたが、その後は利益確定売りが優勢となった。

8月14日にオンラインで開催した20年4~6月期連結決算の説明会では「コンバージョン(資料ダウンロードや問い合わせなどの見込み案件数)」「回復」「データベース」などが焦点になっていたことが明らかになった。説明会の内容をテキストマイニングし、分析した。

20年4~6月期は、売上高が前年同期比31%増の7億5300万円だった。利用企業数が1841社と433社増えた。社員数200人以上の大企業の比率が拡大したことから、1顧客あたりの単価(ARPU)が12万6000円と前年同期比17%上昇し顧客拡大とともに増収をけん引した。

基本利用料が売上高に占める比率で安定収益の指標となる「売上高ストック比率」は89.4%と前年同期比12.6ポイント拡大した。新型コロナウイルスの影響で新規顧客の開拓が鈍化したのも安定収益拡大の背景だ。売上高の先行指標となる「コンバージョン数」は、コロナの影響が本格化した2月後半から5月にかけて減少が続いた。

もっとも、緊急事態宣言の解除や企業の人事部門で新入社員の受け入れが一巡したことから6月はコンバージョン数が急回復し単月で過去最高となった。柳橋仁機社長兼最高経営責任者(CEO)は、「回復以上に成長する兆しすらみえてきている」と自信をのぞかせた。

柳橋社長はカオナビのビジョンを「人材情報を一元化したデータプラットフォームを築く」ことだと強調した。カスタマイズが自由自在なデータベースの使いやすさが強みだと指摘し、「社員の個性をデータを基にして可視化」したうえで「個人の力を導き出す未来図が描ければ理想的」だと付け加えた。

アナリストやマスコミの質問では「コロナ後の変化」にも強い関心が集まった。柳橋社長は「『リモートワークの広がりでニーズが高まるのでは』という質問をよくいただくが、現時点ではそこまで急激なニーズの変化は感じていない。ただし、中長期では、人材情報管理の重要性が高まる可能性はある」と回答した。QUICK Market Eyes 阿部哲太郎)

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QUICK Market Eyes 阿部 哲太郎


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