三菱UFJ国際投信が運用する低コストの投資信託シリーズ「eMAXIS Slim」の合計残高が5000億円を突破した。2日の残高は13ファンド合わせて5015億円になった。
eMAXIS Slimはすべて指数に連動するインデックス型で、業界最低水準の運用コストを目指し続ける投信シリーズ。2017年2月に4本から運用を始め、足元では13本まで増えた。このうち9本は、つみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)の対象になっている。
純資産総額(残高)が最も大きいのは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で1526億円。S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動した運用成果を目指す。8月末時点の1年リターンは20%超だった。
このファンドの運用コストに当たる実質信託報酬(税込み)は年0.0968%。これは、同指数(円換算ベース)の連動を目指すSBIアセットマネジメントの「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)」(T89311199/TSK)の年0.0938%に次ぐ低さ。一般販売されている投信(ETF、DC専用を除く)で0.1%割れはこの2ファンドしかない。
今月25日には「新興国株式インデックス」の実質信託報酬(同)を年0.2079%から0.1870%に引き下げる。
(QUICK資産運用研究所=西田玲子)