三菱UFJ国際投信が運用する低コストの「eMAXIS Slim」シリーズは、純資産総額(残高)の合計が5兆円を突破した。初めて5兆円台を上回ったのは7月3日で、当日の合計残高は5兆148億円だった。
「eMAXIS Slim」シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとするインデックス型(指数連動型)で、個人投資家に人気が高い。2017年2月に4本から運用を始め、現在運用中のシリーズは13本。合計残高が1兆円を突破するまでは約4年かかったが、残高4兆円から5兆円まではわずか3カ月ほどで到達し、残高増加の勢いは加速している。
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)の中でも残高首位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は2兆円超、残高3位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は1兆円超の残高をほこる。
シリーズ13本のうち、「米国株式(S&P500)」「全世界株式(オール・カントリー)」を含む9本が積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の対象商品で、13本すべてが24年1月から始まる新しいNISAの成長投資枠の対象ファンドとなっている。