SMBC日興証券は9月9日付リポートで「ソフトバンクG(SBG、9984)のARM株売却が当初計画より前倒しで検討されるなど、資産売却を急ぐ印象であることや、自社株買いが大規模であることから、経営陣が参加する買収(MBO)による上場廃止も選択肢にあると弊社では考える」と指摘していた。
SMBC日興は11日付リポートで、SBGがMBOによって上場廃止となる場合、日経平均株価の入れ替えが行われる可能性が高いとし、SBGが属する「技術」セクターから代替銘柄が選ばれると予想した。「SBGの構成比の大きさを考えると、入れ替えの影響を小さくするためには、出来るだけ額面換算株価が大きい銘柄が望ましい」とし、代替銘柄の候補にローム(6963)とアンリツ(6754)が挙げられている。
SBGのMBOを巡っては英フィナンシャル・タイムズ紙電子版が14日、「傘下の英アーム売却で合意した後、株式非公開化について協議を再開する方針」と報じていた。(QUICK Market Eyes 大野弘貴)
<金融用語>
MBOとは
Management Buyoutの略称でM&Aの手法のひとつ。会社の経営陣が、金融支援(=買収をしようとする企業の資産や将来のキャッシュフローを担保として投資ファンド等からの出資・金融機関からの借入れなどをおこなうこと)を受けることによって、自ら自社の株式や一事業部門を買収し、会社から独立する手法のこと。 具体的には、グループの経営方針により親会社が子会社や一事業部門を切り離す際、第三者に売却せず、経営陣がその株式を取得し、会社から独立するために用いられることが多い。また、株式公開のメリットが薄れた上場会社が、会社自ら株式非公開に踏み切るための手段として活用されることもある。なお、経営陣と従業員が一体となって株式を譲り受ける場合をMEBO(Management Employee Buyout)という。