【日経QUICKニュース(NQN)】9月14日投開票の自民党総裁選で菅義偉官房長官が新総裁となった。16日召集の臨時国会で実施される衆参両院の首相指名選挙で、菅氏は安倍晋三首相の後継として新首相に指名される。新型コロナウイルスという難題に立ち向かう「菅首相」誕生を見越して、市場では関連銘柄を探す動きが活発になりそうだ。
■携帯各社と地銀に注目
まず注目は、携帯各社と地銀だ。菅氏はかねて国際的に見た携帯電話料金の高さを指摘しており、価格引き下げに向けた競争を促すとみられている。足元では収益悪化懸念から下落している銘柄が目立つが、価格面での優位性を引き出せる銘柄の選別も進みそうだ。楽天をはじめ新規参入組の動向にも関心が高まるだろう。
菅氏は官房長官として地銀の経営統合や合併を促す特例法の整備に取り組んできた。超低金利が常態化するなか地銀の事業環境悪化は避けられそうになく「再編の動きが進む」(国内証券の日本株担当者)という見方は多い。「地銀連合構想」を掲げるSBI、経営統合に向けた案が浮上していると伝わった青森銀、みちのく銀など地銀株が思惑的な買いを集める場面が増えるかもしれない。
さらに、菅氏は行政のデジタル化に取り組む「デジタル庁」の創設を提案したり、地方創生も重点事項として挙げたりしている。コロナ禍でデジタル化はあらゆる分野において普及しそうで、物色の幅も広がりそうだ。
■主な「菅首相」関連銘柄
【携帯電話料金の競争促進】
- KDDI(9433)
- NTTドコモ(9437)
- ソフトバンク(9434)
- 楽天(4755)
【水害対策】
- 大成建設(1801)
- 大林組(1802)
- 清水建(1803)
【地銀の再編】
- SBI(8473)
- 青森銀(8342)など地銀全般
【ふるさと納税】
- チェンジ(3962)
- 楽天(4755)
- サイネックス(2376)
- アイモバイル(6535)
【Go To トラベル】
- HIS(9603)
- KNTCT(9726)
- JAL(9201)、ANAHD(9202)
- JR東日本(9020)など鉄道
- OLC(4661)やサンリオ(8136)などレジャー施設
【地方創生、農業改革】
- コメリ(8218)
- 農業総研(3541)
- オプティム(3694)
- クボタ(6326)
【行政のデジタル化推進】
- AIins(4488)
- ショーケース(3909)
- NEC(6701)
- 富士通(6702)
【オンライン診療】
- エムスリー(2413)
- EIZO(6737)
- メドレー(4480)
※みずほ証券、野村証券の資料などを参考に作成。