25日の米国株式市場でデータ解析ソフトのスプランク(SPLK)が3日ぶりに反発した。日中取引の終値は前日比5.1%高の184.89ドルだった。米系証券が投資判断を引き上げ、材料視された。
ベアードは24日付リポートで、スプランクの投資判断を「中立(ニュートラル)」から「買い(アウトパフォーム)」に引き上げ、目標株価を220ドルから240ドルに上方修正した。同社のビジネスモデルが永久ライセンスから期間ライセンスモデルに移行している。また、利用料の請求方法をライセンス期間や複数年契約の前払い請求に移行を進めており、短期的には純現金収支(フリー・キャッシュ・フロー)に低下圧力にさらされるという。しかし、年間経常収益(ARR)の堅調な伸びはファンダメンタルズが強さを示しているとみている。
特にクラウドセキュリティー分野のARR成長は目覚ましく、「20年2~4月期と5~7月期でそれぞれ前年比82%と89%の成長に加速し、ARR全体は過去7四半期で50%以上の成長を遂げた」と指摘し、「クラウド分野での継続的な勢いが同社の今後の重要な推進力になると予想しいる」と指摘した。(QUICK Market Eyes 川口 究)