東京証券取引所が全銘柄の売買を停止して一夜が明けました。取引そのものは再開されたが、厳密な価格情報については一部で混乱が生じています。東証は1日の上場株式の取引について「立ち合いがあった(休場ではない)が、売買が成立しなかった」と判断し、現物株式の同日のヒストリカルデータは「約定なし、売買高・売買代金なし」となりました。前日終値が「ない」ため、QUICK端末の現値画面では、前日比較の騰落幅・騰落率が空白となり、株価の上昇や下落を直感的に把握できなくなっています(※QUICK Money Worldでは独自に参考値として、9月30日終値と比較した差分を表示)。
※QUICK端末の画面例。10月2日は前日比較が非表示となっている
QUICKが提供するDynamic Data Exchange(=DDE)機能で、表計算ソフトEXCELに計算式を使って、前日比較の騰落幅、騰落率を簡単に表示できます。銘柄コード(クォートコード)に連携させるエレメントコードで、「現在値(DPP)」と比較する対象を「前日終値(PRP)」ではなく、「当日基準値(DSP)」とします。演算式を入力のうえ、目的に応じた表示形式を設定していただくことで、値動きの視認性を高めた簡易の一覧を作成できます。
(QUICK Market Eyes 山口 正仁)