6日の米国市場でソーラー関連銘柄を投資対象とするインベスコ・ソーラーETF(TAN)が続伸し、1.09%高の71.32ドルで終えた。一時は72.60ドルまで上昇して設定来高値を連日で更新した。
11月3日の米大統領選挙を控え、環境関連投資を公約に掲げるバイデン前副大統領が優位との見方からTANが強含む流れが続いている。同ETFはバイデン氏の世論調査と連動性があるとされる。同ETFの組み入れ上位はソーラーエッジ・テクノロジーズ(SEDG、8.14%)、信義光能HD(シンイ・ソーラーHD、7.02%)など、国別では米国が44.13%、中国が23.98%、スペインが8.55%と世界各国のソーラー関連銘柄を組み入れている。
※インベスコ・ソーラーETFと同ワイルダー・ヒル・クリーンエネルギーETF、S&P500指数を2019年末を100として指数化
新型コロナウイルス(COVID-19)に感染して入院していたトランプ大統領が5日夕に退院したものの、ホワイトハウスでコロナ感染者が増加してクラスター状態となる中、株式市場ではバイデン氏が優位との見方が強まっているもよう。
ワイルダー・ヒル・クリーンエネルギー指数は5日、136.77となって史上最高値を更新し、年初来で2.3倍となった。同指数は環境エネルギー関連企業で構成され、インベスコ・ワイルダー・ヒル・クリーンエネルギーETF(PBW)として上場もしている。ファーストソーラー(FSLR)や発光ダイオード(LED)のクリー(CREE)などを組み入れている。(QUICK Market Eyes 片平 正二)