8日の米国市場でゲーム小売のゲームストップ(GME)が急騰し、44.12%高の13.49ドルで大幅続伸して終えた。一時は2019年1月下旬以来、約1年8カ月半ぶりの高値水準を回復した。マイクロソフト(MSFT)と提携を結んだと発表したことが好感された。ゲームストップは提携によってマイクロソフトのクラウド型ツールダイナミクス365を店舗運営などで使えるという。
ジェフリーズは8日付のリポートで「今回の発表は、われわれの主張にとってプラスだ。このリリースには3つの同時発生イベントが組み込まれている」と高い評価を示した。具体的には①ゲームストップによるマイクロソフトのバックオフィスシステムの実装計画、②マイクロソフトのタブレット端末・サーフェスとモバイル技術をゲームストップの店舗で展開できる、③顧客のライフサイクルにおけるXboxデジタルサブバリューのための収益分配契約――といい、「少なくとも部分的には、ゲームストップが物理的なものからデジタルへの移行に伴い、ソフトウェア販売からすべての価値を失うというヘッドラインリスクを取り除くだろう」と指摘。Xboxのエコシステムに組み込まれたゲーマーから恩恵を受けるだろうとみていた。(QUICK Market Eyes 片平 正二)