【QUICK Market Eyes 片平 正二】13日の米国市場で破壊的な技術革新をもたらす銘柄を組み入れるアクティブ上場投資信託(ETF)のARKイノベーションETF(ARKK)に大規模な資金が流入した。QUICK FactSet Workstationによれば1億1760万ドルの流入となり、同ETFとしては9月2日以来、約1カ月半ぶりの高水準を記録した。
この日の米国市場でARKKは2.44%高の104.83ドルで反発し、一時は105.20ドルまで上昇して設定来高値を連日で更新した。主力ハイテク株が軟調な中、ソーラー関連銘柄を投資対象とするインベスコ・ソーラーETF(TAN)と同様に逆行高となっていた。
※ARKイノベーションETFのファンドフロー(QUICK FactSet Workstationより、単位・百万ドル)
同ETFは新製品やサービスの開発、DNA技術分野に関連する化学研究、エネルギーやオートメーションにおける産業革新、フィンテックなどに関連した銘柄を投資対9象とするもの。純資産は12日に100億ドルの大台を突破。組み入れ上位にはテスラ(TSLA、10.17%)、インビテ(NVTA、8.79%)、スクエア(SQ、6.63%)、ロク(ROKU、5.91%)といった銘柄が顔を並べている。