15日に発表された4~10日の週間の米新規失業保険申請件数は89万8000件とQUICK FactSet Workstationによる市場予想(82万5000件)に反して、前週の改定値から5万3000件増加した。3週ぶりの増加で、8月以来の高水準となった。米国市場は株売り・債券買いで反応した。米10年債利回りは一時0.7%を割り込む場面があった。
一方、9月27日から10月3日の週の失業保険の総受給者数は1001万800人と前週の改訂値から116万5000人減少した。大半の週で失業保険の給付期間が最長6カ月間となっており、給付期間の終了が一因とみられる。失業者の職場復帰が進捗しているとは判断し難いようだ。(QUICK Market Eyes 丹下 智博)