19日の米株式市場でダウ工業株30種平均が急落した中で半導体大手のインテル(INTC)が3日続伸し、0.77%高の54.58ドルで終えた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の電子版は19日、インテルが「メモリー半導体部門を約100億ドルで韓国のSKハイニックスに売却することで、間もなく合意する見通しだ」と報じた。「交渉が決裂しない限り、早ければ19日中にも合意を発表する可能性がある」とのこと。
同部門はハードドライブなどで使用されるNAND型フラッシュメモリーを生産している。供給過剰のため2018年以降、メモリー市場は低迷し価格が下落していた。記事では複数のアナリストらが、今後の市場回復を予想する声が取り上げられているが、一方で同部門の最高財務責任者は「我々が期待しているような利益を得ることが出来ない」と述べたことが引用されている。
競合の撤退により市場シェアが拡大するとの思惑から、ウエスタンデジタル(WDC)は7.85%高と大幅に反発して取引を終えた。(QUICK Market Eyes 大野 弘貴)