【QUICK Market Eyes  弓ちあき】「太陽電池製造装置」銘柄の値動きが堅調だ。ＱＵＩＣＫが選定する９銘柄の11月20日までの過去５営業日平均の上昇率は4.8％と、同期間の東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）の1.4％を上回って推移。国内外で温暖化ガスの削減に向けた取り組みが加速するとの期待感から資金が流入しているようだ。

米次期大統領のバイデン氏は環境対策の強化を打ち出しているほか、日本でも菅義偉首相が2050年までの温暖化ガス排出ゼロを目指す方針を明らかにしており、再生可能エネルギーへの関心は高まっている。エヌ・ピー・シー（6255、マザーズ）は関連銘柄との位置づけから短期資金を中心に買いを集め、11月に入って前週末20日までで56％上昇している。

一方、アルバック（6728）の株価は、24日は上昇しているものの過去５営業日の株価推移では5.9％安とさえない。現時点では関連銘柄でも値動きの軽い小型株への材料物色が目立っている印象で、やや足場の弱さは気になるところだ。

また米半導体製造装置アプライド・マテリアルズ（ＡＭＡＴ）なども培った技術を活用して太陽電池製造装置の分野に乗り出し、現在は製造工程が比較的単純な薄膜系太陽電池について一括で製造ラインを提供する体制を整えている。太陽電池への参入障壁が下がっていることは製造装置メーカー全体に追い風となる一方で、競争激化も進んでいる点は注意が必要だ。

■太陽電池製造装置のテーマ株

太陽電池の製造機器、検査機器を製造する。

※他にはどんなテーマ株があるの？詳細はコチラ