【QUICK Market Eyes 片平 正二】25日の米国市場で決済大手のペイパル(PYPL)が5日続伸し、前日比4.10%高の214.46ドルで終えた。一時は216.07ドルまで上昇して10月21日に付けた上場来高値を1カ月ぶりに更新した。
この日に仮想通貨のビットコインが1万9000ドル台に乗せ、過去最高値更新が視野に入ったことでペイパルも強含む流れが続いた。ペイパルは2021年に全ての加盟店で仮想通貨を決済手段として使えるようにする方針で、ペイパル上ではビットコインなどの4つの仮想通貨が取引できる。
米経済専門チャンネルのCNBCは24日、「スクエア(SQ)やペイパルの顧客が仮想通貨を購入している」と報道。最近、ペイパルがビットコインの取引に加わったため、CoinGeckoのデータによれば仮想通貨取引所の取引量は3倍になったといい、ビットコインの上昇と取引量の増加を受けて業績拡大の思惑からペイパル株も強い展開となっている。