【QUICK Market Eyes 片平 正二】1日の米国市場で中国の新興電気自動車(EV)メーカーである上海蔚来汽車(NIO、ニーオ)の米預託証券(ADR)が大幅続落し、前日比10.23%安の45.36ドルで終えた。11月24日に57.20ドルで上場来高値を更新した後は利益を確定する売りが続き、ゴールドマン・サックスが投資判断を売り(セル)から中立(ニュートラル)に引き上げたことが伝わったものの、好感する動きは限られた。
この日、11月の出荷台数が前年比109.3%増の5291台になったと発表したが好感する動きは限定的だった。好調な需要を受けて12月には生産能力を拡大する方針という。クレディ・スイスは1日付のリポートで11月の生産台数は過去最高ながら「市場の想定内だった」としながら、2021年1月には生産能力が月間7500台に達するだろうと指摘。1月9日に予定されている年次イベントの「ニーオ・デイ」で、最新の自動運転技術を備えた新型セダン「NP2」が発表されるとみて期待感を示していた。